ホームページがないことで起こる5つの困りごと|介護事業所の情報発信
介護事業所にホームページがない場合、利用者・家族・ケアマネジャー・求職者にどのような影響があるのでしょうか。情報発信の観点から、ホームページが果たす役割を分かりやすく解説します。

「ホームページはありますか?」
介護事業所へ伺うと、「昔作ったけれど、ずっと更新できていなくて……」という返答をいただくことは珍しくありません。
日々の介護業務や運営に追われるなかで、ホームページの管理まで手が回らない事業所が多いのは、とても自然なことだと思います。情報発信がないからといって、日々のケアの質が下がるわけでもありません。
しかし、ホームページがない(または情報が古い)ことで困るのは、実は事業所だけではありません。事業所を探している利用者やご家族、ケアマネジャー、求職者など、周囲の方々にとっても不便や不安が生じる場合があります。
今回は、ホームページがないことで起こり得る「代表的な5つの困りごと」をご紹介します。
困りごと1:利用者・家族が安心して調べられない
新しい介護サービスを探すとき、利用者やそのご家族が「どんな事業所だろう」と調べるケースは増えています。
その際、Web上に正確な情報が見つからないと、以下のような基本的な疑問を解消できません。
- 「どこにあって、送迎や訪問の範囲に含まれるのか」
- 「いつ営業していて、土曜日や年末年始は対応してもらえるのか」
- 「どのような雰囲気で、どんなスタッフがいるのか」
パンフレットが手元にあれば別ですが、まずはインターネットで手軽に事業所の実態を確かめたいというご家族にとって、情報が見つからないこと自体が、相談や見学をためらう理由になる場合があります。
困りごと2:ケアマネジャーが情報を確認しづらい
地域のケアマネジャー(介護支援専門員)が利用者に新しい事業所を紹介するときにも、Web上の情報はとても役立ちます。
ケアマネジャーは、紹介の判断材料として以下のような項目を確認したいと考えます。
- サービス内容の具体的な特徴(リハビリのプログラムや、浴室の設備など)
- 対象地域(利用者の自宅が提供エリアに含まれているか)
- 営業時間や連絡先
ホームページがないと、ケアマネジャーはわざわざ電話で確認するか、古いパンフレットのファイルを探さなければなりません。この小さな手間の差が、情報がすぐに整理されている他社への優先的な紹介につながる可能性があります。
困りごと3:採用活動において応募のハードルが上がる
求人に応募しようと考えている求職者の多くは、応募前にホームページを確認する傾向があります。
求人票に書かれた給与や待遇といった条件だけでなく、「どのような環境で働くことになるのか」を知りたいためです。
- どのような仲間が働いているのか
- 施設内はきれいで、働きやすそうな設備が整っているか
- 法人の理念や雰囲気が、自分に合っているか
ホームページがなく、中の様子が全く見えない状態は、求職者にとって大きな不安要素になります。「安心して働ける職場だろうか」と迷った結果、応募をあきらめてしまうことにつながる場合があります。
困りごと4:Google検索で見つけてもらいにくい
最近では、地図と一緒に事業所の情報が表示される「Googleビジネスプロフィール」を利用する人が増えています。
これは非常に便利なツールですが、掲載できる情報には限りがあります。
- 詳細な利用料金の仕組み
- 事業所が掲げる思いや、日々の具体的な活動の記録
- 重要事項説明書などの詳細資料
検索結果で事業所の名前を見かけても、その詳細を確認できるホームページ(受け皿)がないと、他の「情報の詳細が見える事業所」と比較された際に選ばれにくくなってしまいます。
困りごと5:情報がないこと自体が関係者の不安につながる
現在のように、多くの情報をネットで確認できるのが当たり前になっている環境では、「検索しても事業所の情報が一切出てこない」という事実そのものが、関係者に小さな不安を与える場合があります。
これは、「豪華なデザインのWebサイトがないと信頼されない」ということではありません。
情報の有無そのものが、事業所がオープンに運営されているかどうかの安心基準として、無意識のうちに捉えられてしまうためです。
ホームページは立派である必要はありません。
まずは「利用者・ご家族・ケアマネジャーが安心して確認できる情報」を整えることから始めることをおすすめしています。
まとめ
ホームページがないことによる困りごとの多くは、多額の費用をかけて豪華なサイトを作らなければ解決しないわけではありません。
大切なのは、利用者やケアマネジャーが情報を必要としたときに、いつでもアクセスできる「正確な情報の受け皿」があることです。
まずは、必要な人が必要な情報を確認できる状態を整えることから始めてみませんか。
ホームページの必要性や、関係者からの見え方については、以下の記事も参考にしてください。
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